プロジェクト概要
日本の「労働市場制度」(Labor Market Institutions)の新たな「かたち」、改革のあり方を考えるために、法学、経済学、経営学など多面的な立場から理論・実証的な研究を行う研究会を組織する。広く「労働市場制度」全般に目を向けながらも、それぞれの構成要素の相互関係に目配りし、特に、縦割り・垣根を越えた見地から包括的な労働法制、労働政策のあり方について提言を行う。また、分析に当たっては、ヨーロッパなどの経験など国際的な視点・分析手法を十分取り入れながら、労働法制・制度と労働市場・雇用システム、ひいては経済パフォーマンスとの関係を明らかにする。
プロジェクト期間: 2011年5月31日 〜 2014年3月31日
主要成果物
2014年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 14-E-025
"Does Initial Job Status Affect Midlife Outcomes and Mental Health? Evidence from a survey in Japan" (OSHIO Takashi and INAGAKI Seiichi) - 14-E-024
"The Hidden Curriculum and Social Preferences" (ITO Takahiro, KUBOTA Kohei and OHTAKE Fumio) - 14-E-023
"The Effects of Personality Traits and Behavioral Characteristics on Schooling, Earnings, and Career Promotion" (LEE SunYoun and OHTAKE Fumio) - 14-E-017
"Winning the Race against Technology" (KAWAGUCHI Daiji and MORI Yuko) - 14-J-037
「奨学金の制度変更が進学行動に与える影響」 (佐野 晋平、川本 貴哲) - 14-J-021
「企業における従業員のメンタルヘルスの状況と企業業績-企業パネルデータを用いた検証-」 (黒田 祥子、山本 勲) - 14-J-020
「従業員のメンタルヘルスと労働時間-従業員パネルデータを用いた検証-」 (黒田 祥子、山本 勲)
Special Report
- 2014年6月5日
「日本型雇用の綻びをエグゼンプションで補う試案」 (海老原 嗣生)
2013年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 14-J-019
「幼少期の家庭環境、非認知能力が学歴、雇用形態、賃金に与える影響」 (戸田 淳仁、鶴 光太郎、久米 功一) - 14-J-014
「仕事に関する『強み』自認の規定要因と効果-『30代ワークスタイル調査』の分析より-」 (本田 由紀) - 14-J-012
「需要ショックと雇用調整-2008-09年グローバル金融危機の下での輸出企業の従業員構成変化-」 (滝澤 美帆、鶴 光太郎、細野 薫) - 13-J-031
「労働法の新たな理論的潮流と政策的アプローチ」 (水町 勇一郎) - 13-J-030
「労働法の目的、対象、手法の新展開―イギリス労働法学における労働市場規制論に焦点を当てて―」 (石田 信平) - 13-J-029
「労働法学における労働権論の展開―英米の議論を中心に―」 (有田 謙司) - 13-J-028
「最低賃金と社会保障の一体的改革における理論的課題―イギリスの最低賃金と給付つき税額控除、ユニバーサル・クレジットからの示唆―」 (神吉 知郁子) - 13-J-027
「雇用差別禁止法に対する法的アプローチの変遷と課題」 (長谷川 珠子) - 13-J-026
「アメリカにおける新たな労働者参加の試みとその法理論的基礎づけ」 (竹内(奥野) 寿)
RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー
2012年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 13-E-010
"International Transmission of the 2008-09 Financial Crisis: Evidence from Japan" (HOSONO Kaoru, TAKIZAWA Miho and TSURU Kotaro) - 12-E-079
"Effect of Work-Life Balance Practices on Firm Productivity: Evidence from Japanese firm-level panel data" (YAMAMOTO Isamu and MATSUURA Toshiyuki) - 13-J-014
「最低賃金と貧困対策」(大竹 文雄) - 13-J-013
「最低賃金の決定過程と生活保護基準の検証」(玉田 桂子、森 知晴) - 13-J-012
「最低賃金と労働者の『やる気』―経済実験によるアプローチ―」(森 知晴) - 13-J-011
「最低賃金と地域間格差:実質賃金と企業収益の分析」(森川 正之) - 13-J-010
「最低賃金が企業の資源配分の効率性に与える影響」(奥平 寛子、滝澤 美帆、大竹 文雄、鶴 光太郎) - 13-J-009
「最低賃金と若年雇用:2007年最低賃金法改正の影響」(川口 大司、森 悠子) - 13-J-008
「最低賃金の労働市場・経済への影響‐諸外国の研究から得られる鳥瞰図的な視点‐」(鶴 光太郎) - 13-J-005
「非正規労働者の雇用転換-正社員化と失業化」(久米 功一、鶴 光太郎) - 13-J-004
「ワークライフバランスに対する賃金プレミアムの検証」(黒田 祥子、山本 勲) - 13-J-003
「非正規労働者からみた補償賃金-不安定雇用、暗黙的な正社員拘束と賃金プレミアムの分析-」(鶴 光太郎、久米 功一、大竹 文雄、奥平 寛子)
2011年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 11-E-078
"Employment Protection and Productivity: Evidence from firm-level panel data in Japan" (OKUDAIRA Hiroko, TAKIZAWA Miho and TSURU Kotaro) - 11-E-077
"What Does a Temporary Help Service Job Offer? Empirical suggestions from a Japanese survey" (OKUDAIRA Hiroko, OHTAKE Fumio, KUME Koichi and TSURU Kotaro) - 11-E-047
"Evidence of a Growing Inequality in Work Timing Using a Japanese Time-Use Survey" (KURODA Sachiko and YAMAMOTO Isamu) - 11-J-061
「非正規労働者の幸福度」(久米 功一、大竹 文雄、奥平 寛子、鶴 光太郎) - 11-J-060
「有期労働契約法制の立法課題」(島田 陽一) - 11-J-059
「『同一労働同一賃金』は幻想か?―正規・非正規労働者間の格差是正のための法原則のあり方―」(水町 勇一郎) - 11-J-058
「規制強化に向けた動きと直視すべき現実」(小嶌 典明) - 11-J-057
「『多様な正社員』と非正規雇用」(守島 基博) - 11-J-056
「貧困と就業―ワーキングプア解消に向けた有効策の検討―」(樋口 美雄、石井 加代子、佐藤 一磨) - 11-J-055
「派遣労働は正社員への踏み石か、それとも不安定雇用への入り口か」(奥平 寛子、大竹 文雄、久米 功一、鶴 光太郎) - 11-J-054
「派遣労働者に関する行動経済学的分析」(大竹 文雄、李 嬋娟) - 11-J-053
「人々はいつ働いているか?―深夜化と正規・非正規雇用の関係―」(黒田 祥子、山本 勲) - 11-J-052
「非正規労働者の希望と現実―不本意型非正規雇用の実態―」(山本 勲) - 11-J-051
「非正規労働者はなぜ増えたか」(浅野 博勝、伊藤 高弘、川口 大司) - 11-J-050
「派遣労働者の生活と就業-RIETIアンケート調査から」(大竹 文雄、奥平 寛子、久米 功一、鶴 光太郎) - 11-J-049
「非正規雇用問題解決のための鳥瞰図-有期雇用改革に向けて-」(鶴 光太郎)