本アンケートそれぞれの項目について、「開催前に充実／促進が図られると意図していたか」また「具体的な施策や事業を実施したか」について質問した。この点に関して、宮城、埼玉、大分の3自治体はすべての項目について開催前から期待し、また具体的な施策を施していた。横浜、静岡に関しても、それぞれ1項目を除いてすべてについて充実／促進を意図し、またそれらについて積極的な施策を行っていた様子が窺えた。
一方、札幌は期待していなかった項目が7項目、期待していた18項目の中でも具体的な施策を行わなかったものが6項目ということで、充実／促進を期待し、実際に施策を実施したのは半分以下の12項目という回答だった。さらに大阪に至っては、期待していなかった項目が10項目、期待していた15項目の中でも具体的な施策を行わなかったものが8項目ということで、充実／促進を期待し、実際に施策を実施したのは実に7項目という回答だった。なおこの結果は、必ずしも当該自治体の怠慢を意味するものではない。むしろ「具体的戦略が絞られていた」という可能性も無いとは言い難い。
以下、各自治体の戦略／事後評価に関して主な特色を示していく。
