1) 2002年Wカップは大きな成果を上げたと思いますが、自治体の長としての全体的な印象をお聞かせください。併せて、事前に意図されたことの達成度について自己採点すると、100点満点で何点に相当するでしょうか。自己採点をお願いいたします。
また次の10の項目の中で、特に重要と思われるものを3つ挙げてください。
(地域のアイデンティティ確立、知名度向上、経済的な成果、交通インフラ整備、町並景観の向上、住民の参加意欲向上、地域ホスピタリティの向上、地域の国際化、環境問題意識、地域スポーツの振興)
2002FIFAワールドカップは、アジア最大級のサッカー専用スタジアム「埼玉スタジアム2002」で準決勝を含め4試合が開催され、皇太子殿下、同妃殿下を始め各国要人の方々の御臨席のもと、世界一流のプレーが展開され、次代を担う子供たちなど県民の皆様方に大きな夢と希望を与えることができました。
この埼玉開催の成功に際し、大会関係者をはじめ、埼玉県議会や県民の皆様方には多大な支援を賜り、深く感謝を申し上げます。とりわけボランティアの方々には献身的に御協力いただき、頭の下がる思いをしています。
彩の国さいたまを内外に発信したワールドカップの体験は、本県の貴重な財産であり、この成果を生かし、子どもたちによる国際的なサッカー大会を開催するなど、子供たちの交流を通じて世界の平和にも積極的に貢献するとともに、埼玉スタジアムが次世代を担う子供たちに夢と希望を与え、名実ともに我が国を代表するサッカーの殿堂、サッカーのメッカとなるよう、今後とも全力で取り組んでまいります。
大会招致に当たっては、青少年に夢と希望を与える、本県を広く国内外に情報発信し、イメージアップを図る、県内のスポーツの一層の振興を図るという基本的な考え方をもって取り組みました。
このいずれもが十分な成果を上げ、所期の目的は十分に達成できたものと考えています。
国際スポーツイベントの開催を今後検討・意思決定するに当たって一般的に考慮すべき項目を挙げよという理解をした上で、強いて3つに絞り込むとすると、「知名度向上」、「地域の国際化」、「地域スポーツの振興」になろうかと考えます。
2) 開催地への立候補時点、開催地決定直後、終了後、各々でWカップへのイメージ、考え方に変化はありましたか。
青少年に夢と希望を与える、本県を広く国内外に情報発信し、イメージアップを図る、県内スポーツの一層の振興を図るという基本的な考え方は、立候補当初から一貫していました。
特に、2002年大会は隣国韓国との史上初の共同開催ということで、私自ら先頭に立って韓国との交流に意を用いてまいりました。
そして、98年フランス大会を実際にこの目で見て、「人類の祭典」と呼ばれるFIFAワールドカップを本県で迎えるには万全の準備が必要と認識を新たにしました。
2002年大会が終了して、このような素晴らしい大会を本県に招致し、大成功に終わったことに関して、本当に良かったと心から思っています。
交通事業者や警備、救護に当たられた方々、そしてボランティアをはじめとする多くの関係者の皆様、埼玉開催にご支援を頂いた県議会や県民の皆様方に、深く感謝しています。
3) 成果として挙げられるもののうち3つだけに限定し、その成果を自慢してください。
開催地として特に意義深かったことは、(1)青少年をはじめとする700万県民の皆様方に大きな夢と希望、活力を与えた、(2)広く国内外に埼玉県の魅力をアピールすることができた、(3)スポーツの振興に寄与することができた、の3つになろうかと考えます。
1つ目の「青少年をはじめとする700万県民の皆様方に大きな夢と希望、活力を与えた」ですが、各種イベントを通じて、多くの県民の皆様方に、発展する本県の姿や魅力・豊かさを御理解いただいたほか、試合日を中心に、世界の人々との間で様々な国際交流・片言の会話が活発に展開され、県民の皆様方一人ひとりにとって生涯忘れ得ぬ記憶を刻んだものと考えます。
特に、子供たちに関しては、FIFAの配慮もあって準決勝へ子供たちが招待されたほか、県内各地の学校でワールドカップ給食が実施されるなど、多くの子供たちがサッカーの楽しさ、ワールドカップの素晴らしさを実感することができ、子供たちに大きな夢と希望を与えることができたと存じます。ワールドカップを本県に招致して本当に良かったと、改めて思うところです。
また、県内でスポーツボランティアへの理解が浸透しました。本県では、2001年にヤングメンですが日本で初めてのバスケットボールの世界選手権大会が開催され、ここで初めてスポーツボランティアの世界が開かれました。そして、2002年FIFAワールドカップに続いて、2004年に彩の国まごころ国体と全国障害者スポーツ大会が、2006年にはバスケットボール男子世界選手権大会が開催されますが、ワールドカップのボランティアとして実際に御協力をいただいた方々のうち350人以上の皆様方が、これらの大会にも協力の意向を示していただいています。
FIFAワールドカップに際しては、キルトリーダーズ埼玉(キルト製のミニサッカーボールをつくって外国からの観戦客などに配る活動)、埼玉サッカーサポーターズ(ワールドカップ観戦客に折り鶴を配ることをはじめ、様々な活動を展開)、定住外国人ネットワーク(在日外国人が海外からの観戦客への案内・通訳などを実施)など、県内各地で様々な自主的活動がボランティア的に展開され、県のホスピタリティの向上、活性化に大いに貢献いただきました。このようなことは、これまで例がなかったといって良いでしょう。
更に、この大会の観戦チケットについては、開催地住民枠が大会史上初めて設けられ、県民の皆様方には、当選の機会が2度あるということで、非常に高い関心を示していただいたことも、特筆すべきものと考えます。
2つ目の「広く国内外に埼玉県の魅力をアピールすることができた」では、開催地自治体として、世界的に本県の知名度が上昇し、イメージアップが図られました。
試合が行われた日本で数少ないサッカー専用スタジアムの素晴らしい雰囲気が、広く国内外に伝えられました。また、埼玉新都心のけやき広場に設けたインフォメーション・プレスセンターには、大会当日、イギリス、スウェーデン、ベルギー等から約180人もの記者が取材に来訪しました。ベルギーのラジオ局がワールドカップを生放送したほか、私もシンガポールテレビのインタビューを受けるなど、さいたま新都心から世界に向けて大いに埼玉を情報発信することができました。
また、県政の基本理念である「環境優先」をPRするとともに、環境保全・創造の具体的な行動を促すことができました。
環境問題は、今や議論の時ではなく、実行の時です。私は、ワールドカップの開催に当たっても、観客輸送など様々な面で環境の配慮を実践しました。
本県では、路線型車両のシャトルバスを1日当たり155台運行させましたが、そのすべてに低硫黄軽油を給油しました。低硫黄軽油は、通常の軽油に比べ硫黄分が1割に過ぎないので、排ガス中の硫黄酸化物が削減されるほか、粒子状物質の排出が5~10%削減されました。
このほか、ワールドカップを契機に、バス事業者に理解と協力を求め、低公害バス(最新規制適合車)への買い換えや、DPFなどの粒子状物質減少装置の装着を行っていただきました。
さらに全てのシャトルバスの前面に、「WELCOM TO SAITAMA Caring for the environment- 環境優先・埼玉県」とのバスマスクをつけました。シャトルバスは4日間で6万人以上の観客を輸送したことを考えると、国内外に広く環境優先をPRできたと考えています。
3つ目の「スポーツの振興に寄与することができた」については、県内でスポーツをする方々が急増していることが挙げられます。平成14年度の調査結果によると、県民の皆様方の約16%が「週に3日以上」、また約21%が「週に1~2日程度」スポーツで汗を流しています。これは、平成13年度の調査(週に1日以上スポーツをしている人の割合が23%)と比べると、わずか1年間で14%も増加していることになります。
また、大会終了直後に行われたスタジアムの一般公開では、試合が行われないにもかかわらず4万6千人にも上る多くの方々がお越しになり、トルシエ前日本代表監督の助言を受けて設けた「トルシエ階段」やイングランドの初戦で得点に結びつくコーナーキックを蹴った「ベッカムコーナー」などを見て、大会の余韻を味わわれました。このようなことを見ても、スポーツを「する」ばかりでなく、スポーツを「みる」ことの楽しさも、ワールドカップを通じて浸透したのではないかと考えています。
さらに、県内各地に、民間ベースでフットサルコートが続々と整備されていることも、スポーツ環境の整備という点から好ましい傾向と存じます。
4) こうした事業に対してその成否あるいは事後評価、効果測定及びその公表などの説明責任の重要性についてはどのようにお考えか、ご意見をお願いいたします。
地方分権の進展や、住民意識に変化、県財政の厳しい状況を背景に、政策評価は県政にとって重要なものと考えており、本県では、1998年度から評価制度を導入しています
県の各種施策や予算事業を実施した結果について、県民生活の向上にどのように貢献したかという成果主義の観点からわかりやすく県民の皆様方に説明をし、評価結果を公表することで、県民の皆様方と行政とが情報を共有するとともに、それぞれの役割分担と責任を自覚し、県民の皆様方の県政参画を推進するために、政策評価は有効です。
このように、本県では、県民の皆様に対する説明責任を果たすことを、政策評価の目的の一つと考え、積極的に取り組んでいます。
FIFAワールドカップについても、県の施策の一つとして、毎年度政策評価を行っています。また、この大会は県民の皆様方にとっても関心が高いものと考え、大会終了後に県議会や記者会見の場をお借りして、開催結果を簡潔に御報告したところです。
5) 直接あるいは間接的に出された総費用はどの程度になりましたか。また、その出費は「イベントへの参加費用」としてのコストとお考えでしょうか、あるいは、「将来への投資(インベスト)」としてご確認されているのでしょうか?将来への投資として考えられたとすれば、「(有形、無形いずれも)資産として何が残ったか」「今後、どのような形でそれを生かすべき」とお考えでしょうか。
平成8年(1996年)12月の埼玉開催の決定を受けて、翌平成9年度から本格的な開催準備を実施しました。平成9年度から平成14年度までの6年間に負担した経費は、概算ですが、17億円です。このうち、約2億7千万円はJAWOCへの補助等です。
このことは、これまで述べてきましたように、21世紀の埼玉にとって様々な効果を期待して招致・準備を行い、実際に大会を行ってみて、青少年をはじめ700万県民の皆様方に大きな夢と希望を与えた、広く国内外に埼玉県の魅力をアピールすることができた、スポーツの振興に寄与することができたなど、数字では図りきれない大きな意義・効果があったわけです。そして、700万県民の皆様方に、ワールドカップ開催県として郷土埼玉、サッカー王国埼玉に誇りを持っていただくとともに、県民のボランティア活動、国際理解・交流など様々な資産を得ることができたところです。
今後、私は、青少年の交際スポーツ交流についてきまして、この8月には、昨年に引き続いて第2回となりますが、韓国、中国、マレーシア、ドイツ、ベルギーなど世界の子どもたちや国内各県の子どもたちに参加を呼びかけまして、2002FIFAワールドカップ開催記念として、JAWOCのご理解もいただきながら、少年国際サッカー大会を開催いたします。
また、本県の友好省になっています中国山西省の劉振華(リュウ・シンカ)省長との間で、昨年10月に青少年のスポーツ交流などについて合意しましたほか、北京では李嵐清(リ・ランセイ)国務院副総理とお会いし、サッカーによる子供たちの交流について提言し、ご賛同を得たところです。
また、この3月下旬には青少年をメンバーとするソウル市選抜チームを埼玉スタジアム2002に迎え、第3回となる交流サッカー大会を開催することとしております。これは、私が同じワールドカップの準決勝戦の地となるソウル市を2001年に訪問した際に、このほど、新たな首相に選任されました、当時の高建(コ・ゴン)ソウル市長とお会いし、サッカー交流試合を継続して開催することとしたものでございます。
私は、「国の宝」である子どもたちが世界の子どもたちとサッカーを通して心と心のふれあう交流ができるよう、全力で取り組み、子どもたちに夢と希望を与え、世界平和の実現に努めてまいる所存です。
6) 単年度決算として、Wカップ関連の収支とそれについてのご感想をお願いいたします。
平成14年度のワールドカップ関連での最終予算ベースで見ますと、事業費が約11億円に対し、歳入としては県費以外にJAWOCからの負担金や協賛企業からのご支援によりまして約4億6千万円を確保いたしました。
厳しい財政状況の中、独自の財源確保に努力いたしましたが、なお多額にのぼる県民の皆様方からの貴重な税金を大会に充てさせていただいたわけですが、先の回答にも述べましたような様々な効果・資産もありましたので、多くの方々にも御理解をいただけるものと考えています。
7) 住民の自治参加意識の醸成にWカップ開催は貢献しましたか。
県民の皆様方の県政への関心を高めたという点から、いくつかエピソード的に紹介させていただきます。
本県では、6万人規模のサッカー専用スタジアムという長所を活かして、決勝戦の招致活動を行いました。
特に、1998年(平成10年)5月には、県の推進組織であるワールドカップサッカー大会埼玉県開催準備委員会において、決勝戦招致を求める100万人署名の動議が可決され、6月から県内各地をはじめいろいろな所で署名運動が展開されました。県議会サッカー振興議員連盟の強力な御支援のおかげもあり、短期間のうちに、予想を大きく上回る166万人余の署名が、県内各地を中心に集まりました。
お一人お一人が自らペンを手にとって署名するという貴重な活動を通して、サッカーファンに止まらず県民の皆様を始め多くの方々に、FIFAワールドカップの埼玉開催、そして決勝戦の招致を御理解いただけたものと、感謝しています。
また、ワールドカップ開催と直接関連はありませんが、スタジアムの建設に当たって、県民の皆様方からの貴重な税金をお預かりしている身として、スタジアムを6万人規模にするか、4万人規模にするか、それとも建設をとめるか、悩みに悩みました。その間、県議会をはじめ県内外の各界各層の皆様方から、温かい御意見や厳しい御意見など、様々な意見をいただきました。このような中、平成8年9月に、私は、子供たちに夢と希望を与える、アジアサッカーのメッカにする、地域の防災拠点とするという理由から、6万人規模での建設を決断いたしました。
御案内のとおりワールドカップは成功裡に終わり、その直後にスタジアムを無料開放いたしましたところ、4万人を超える方々が来場し、ワールドカップの余韻をお楽しみいただきました。
また、県民の皆様方をはじめとした、スタジアムへの来場者は、平成14年度になってから既に100万人を超えました。
私は、このスタジアムを建設して本当によかったと思いますとともに、今後の一層の利活用に向けて決意を新たにしています。
このような例からも、県民の皆様方からの貴重な税金をワールドカップに、スタジアムの建設に充てさせていただいたことなど、県政への関心を高めることになったものと思います。
8) 市民レベルでの国際交流という点では如何でしたか。
私は、平素から、人種、国家、イデオロギーを超えた、人と人、心と心が触れあう草の根の国際交流や国際協力が重要と様々な機会に訴えるとともに、心のこもった草の根外交を積極的に展開し、多くの方々から高い評価をいただいています。
ワールドカップ期間中のスタジアム入口周辺や最寄り駅、駅からスタジアムへ通じる歩行者専用道路は、まさに市民レベルでの国際交流の広場でした。
また、ワールドカップ開催に当たり県が事務局を担いました「成功させよう2002FIFAワールドカップ埼玉委員会」が、さいたま新都心などを会場として様々なイベントを行いました。そこにはスタジアムへのシャトルバスの発着駅だったこともあり、県民の皆様方や海外の観戦客など、非常に多くの方々が来場しました。
大会期間中にさいたま新都心の屋外特設広場に開設したサーポーターズビレッジでは、国内外からの来訪された方々と県民の皆様方との交流を図るべく、フェイスペインティングや似顔絵描き、お手玉や紙芝居などをテントで実施したり、コリアン舞踊など様々なパフォーマンスを特設ステージで展開し、広く喜ばれました。
また、5月の連休にさいたま新都心「けやきひろば」で開催したワールドフェスティバルでは、トルコ、ブラジル、スペインや韓国などの民族舞踊をはじめ、ガーナ、ペルー、ネパールの民俗音楽などを披露していただきました。来場した皆様は、ブラジルやパキスタン、エジプトなど各国の料理を思い思いに味わうなど、様々な交流が和やかに行われました。
さらに、このように県が関係したものばかりではなく、御質問の3)でも述べましたが、埼玉サッカーサポーターズ、定住外国人ネットワーク、キルトリーダーズ埼玉など、海外からのお客様をもてなしたいという思いから自主的に活動された団体もあり、それぞれが活発に交流の輪を広げたり深めたりするなど、ワールドカップ埼玉開催は、県民の皆様方の国際交流を深める一つの契機になったのではないかと考えています。
9) 交通・情報インフラ、宿泊施設、商業施設、文化財施設などでき地域において不足しているもの、より充実させたいと思ったものはありますか。
本県の場合、首都東京と隣接しており、スタジアムへは地下鉄1本で直結していることなどから、大会を開催してみて、お尋ねのような施設・ハード関係の不足や不自由、不便を感じることは特にありませんでした。
お尋ねのような施設やインフラ等については、国際スポーツイベントの実施とは別に、行政と民間との関係の在り方や厳しい財政状況を踏まえ、長期的な視点から着実な整備を図っていくべきものと考えています。
10) 自治体、民間を問わず、人材は充分でしたか。将来さらに人材育成の充実を図るためにはどのような政策が有効でしょうか?ご意見を伺わせてください。
本県の場合、2002FIFAワールドカップ前の国際スポーツイベントとしては、2001年バスケットボールヤングメン世界選手権埼玉大会があったのみで、このFIFAワールドカップは、県職員に限らず、誰にとっても手探り状態だったのではないでしょうか。
今後、国際スポーツイベントを行うに当たっては、コーディネート役とでもいうべき高い専門性と知識・経験、人脈を身につけた人材が必要と考えられます。
ただし、行政として、このような人材をどのように求め、また、どのような関り方を持つかについては、様々な角度から十分に研究していく必要があると考えます。
11) Jリーグ・浦和レッズの存在がワールドカップ開催にどのようにいかされましたか?また今後さらに発展させるための具体的な方針などあれば、お聞かせください。
本県の場合、JAWOC埼玉支部に浦和レッズや大宮アルディージャのスタッフを招き、競技運営などの分野で重要な役割を担っていただきました。また、浦和レッズのスチュワードが、ワールドカップ・フランス大会を視察し実務研修を受けてくるなど、JAWOCボランティアとして大いに助けていただいたと聞いています。
また、ワールドカップ開催の盛り上がりの中で、浦和レッズや大宮アルディージャの選手やコーチがサッカー教室を通じて埼玉の子供たちにサッカーのおもしろさを伝えてくれました。サッカーの普及やレベルアップに大いに役立ったものと思います。
県の立場では、日本一熱心と評される浦和レッズのサポーターが、大会の気運醸成に大きく貢献したことは、多言を要しないことでしょう。
ここ埼玉の地は、サッカーの盛んな土地柄ですので、埼玉スタジアム2002の有効活用の観点からも、浦和レッズはもとより、大宮アルディージャや県サッカー協会などとも協力し合って、サッカーをはじめとするスポーツの振興に、引き続き取り組んでまいりたいと考えています。