執筆者 | 金 榮愨(専修大学)/元橋 一之(ファカルティフェロー) |
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発行日/NO. | 2025年10月 25-J-025 |
研究プロジェクト | デジタルイノベーションモデルに関する研究 |
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概要
「AI・データの経営活用に関するアンケート調査」(RIETI)を用いて、企業におけるAI活用による経営効果とその補完的資産(人材、データ、組織)に関する実証分析を行った。AIは企業内活動の様々な局面で活用されているが、ここではその内容を、コストカットを中心とした業務効率化を目的としたもの、顧客価値創造を目的としたマーケティング強化を目的としたもの及び、新商品開発、新規ビジネスの開拓等のイノベーション創出を目的としたものに大きく三分し、それぞれにおいて必要となる補完的資産の違いについて分析を行った。結果としては、データ資産について、業務効率化を目的とする場合は企業内部データを活用することが重要であり、マーケティング強化やイノベーション創出については外部データの利用も必要となることが分かった。また、AI活用により、イノベーション創出とマーケティング強化を行うために企業内データを活用するためには、データサイエンティスト人材が必要であることが分かった。