執筆者 | 森川 正之 (所長・CRO) |
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発行日/NO. | 2021年5月 21-J-024 |
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概要
本稿は、日本企業への独自のサーベイ・データ及び政府統計の集計データを使用して、コロナ危機における企業の経済見通しの不確実性を分析する。本稿の主な貢献は、企業の中期的な経済成長予測の不確実性を主観的確率分布の形で示したこと、コロナ危機下での企業の主観的不確実性を世界経済危機を含む過去の不確実性ショックと比較したことの2点である。分析結果によれば、第一に、中期的な経済成長見通しの不確実性は、コロナ危機に伴って大幅に上昇した。第二に、今般の企業の景況見通し悪化は世界経済危機時に比べて小さいのに対して、主観的不確実性の増大ははるかに大きく、コロナ危機の不確実性ショックという性格の強さを示している。
※本稿の英語版ディスカッション・ペーパー:21-E-042