執筆者 | 森川 正之 (副所長) |
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発行日/NO. | 2020年3月 20-J-016 |
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概要
本稿は、AI・ビッグデータの利用実態、これらの新しい技術と働き方改革や生産性向上との関係について、就労者を対象としたサーベイ・データに基づいて考察する。その結果によれば、第一に、AI・ビッグデータを仕事に利用している人は、若く、高学歴の傾向がある。第二に、AI・ビッグデータの利用と賃金の間には明瞭な正の関係があるが、自分自身の新技術利用よりも、勤務先企業全体での利用状況との関係が強い。第三に、働き方改革は必ずしも業務効率化に結びついているとは言えないが、AIなど新しい自動化技術の導入を伴うことで生産性向上につながる可能性が示唆される。