AI・ロボット技術と生産構造の変化:生産関数による定式化

執筆者 深尾 京司(理事長)/松尾 武将(コンサルティングフェロー)/吉野 彰浩(コンサルティングフェロー)
発行日/NO. 2025年10月  25-J-026
研究プロジェクト 東アジア産業生産性
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概要

本論文では、AI・ロボット技術が人間中心の仕事をどのように代替していくか、2040年の産業構造や就業構造がどのように影響を受けるのかを推計した。我々はまず、主にAcemogluの一連の論文を参考にしながら企業の生産構造や職種別労働需要に関する理論モデルを構築した。その際、技術革新によるAI・ロボット価格の下落や企業規模と技術導入の関係についても考慮した。次に、深尾・池内・長谷・Perugini・Pompei(2025)が推計した産業別のARI(自動化リスク指数)推計値(2024、2030、2040年)に基づいて、2040年の産業・就業構造を推計した。