執筆者 | 西村 和雄(ファカルティフェロー)/八木 匡(同志社大学) |
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発行日/NO. | 2024年3月 24-J-008 |
研究プロジェクト | 日本経済社会の活力回復と生産性向上のための基礎的研究 |
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概要
物事をイメージ化する能力は人によって違いがある。例えば、初めて会った人の顔を覚えられる人がいれば、覚えられない人もいる。また、セルフ・トークに代表されるような言語的思考をする人もいる。すなわち認知能力には個人差がある。本稿では、認知能力の違いが、仕事の達成度、学習教科の得意・不得意にどのように影響するかを分析する。
具体的には、アンケート調査で、回答者の思考のあり方をたずねて、それぞれの回答者の空間認知能力、イメージ能力、言語能力を指数化する。その上で、現在従事している職業で使われる能力、学習における教科での得意・不得意、他の課題の得意・不得意との関係を分析した。この結果は、仕事における適材適所を行う1つの見方を提供するとともに、能力開発の方法も提供することに役立つであろう。