執筆者 | 森川 正之 (副所長) |
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発行日/NO. | 2019年8月 19-J-045 |
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概要
本稿は、日本企業におけるAI・ビッグデータ・ロボットの利用実態、それら新技術の事業や雇用への影響に関する認識について、サーベイ・データに基づいて概観する。分析結果によれば、第一に、これらの技術を既に利用している企業は少数だが今後利用したいという企業は多く、積極化してきている。第二に、AI及びビッグデータの利用は従業者の学歴と強い正の関係があるが、製造業におけるロボットの利用ではそうした関係が希薄である。第三に、AI等の利用は企業のイノベーション実施確率と強い正の関係がある。第四に、AI等が自社の経営・事業活動に及ぼす影響を肯定的に捉えている企業が多く、そうした企業が増加傾向にある。第五に、自社雇用への影響に関しては、従業者数減少につながると見ている企業が多くかつ増加傾向にある。
※本稿の英語版ディスカッション・ペーパー:20-E-004