生産性動学と日本の経済成長:『法人企業統計調査』個票データによる実証分析

執筆者 乾 友彦  (内閣府経済社会総合研究所) /金 榮愨  (専修大学) /権 赫旭  (ファカルティフェロー) /深尾 京司  (ファカルティフェロー)
発行日/NO. 2011年3月  11-J-042
研究プロジェクト サービス産業生産性向上に関する研究
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概要

本論文では、1982年から2007年までの『法人企業統計調査』における資本金2000万円以上の企業レベルのミクロデータを利用し、製造業と非製造業のTFPの動向を観察した。以下の結果を得た。製造業に比べ、非製造業のTFP上昇率は非常に低かった。産業内においてTFP格差が存在し、その格差が持続的であった。生産性動学の結果から、製造業を中心にTFP上昇率の加速が観察された。