プロダクト・イノベーションと経済成長 Part II:需要創出における中間投入の役割

執筆者 吉川 洋  (研究主幹) /安藤 浩一  (日本政策投資銀行設備投資研究所) /宮川 修子  (リサーチアシスタント)
発行日/NO. 2011年3月  11-J-023
研究プロジェクト 少子高齢化と日本経済-経済成長・生産性・労働力・物価-
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概要

少子高齢化のもとで経済成長を生み出すためには技術進歩、とりわけプロダクト・イノベーションが重要な役割を果たす。技術進歩については全要素生産性(TFP)の研究が国際的になされている。ITを中心とするTFPに関する実証研究の重要性はいうまでもないが、それだけではプロダクト・イノベーションの役割を十分にとらえることはできない。

本稿では、Part Iの論文をふまえて、プロダクト・イノベーションとTFPの関係について理論面からさらに検討を加える。また、プロダクト・イノベーションの様相をとらえるために、近年demand-drivenな形で著しい成長を見せている太陽光発電やスマートフォンなどを取り上げて検討し、需要創出に中間投入が果たす役割についてより広く議論する。