執筆者 | 小田 圭一郎 (上席研究員) |
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発行日/NO. | 2018年12月 18-J-033 |
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概要
Boyer and Laffont (1997) の基本的枠組みを「貸し手責任 (lender liability)」を課された銀行と有限責任下にある企業とによるオプション契約を利用した交渉ゲームを含む不完備契約モデルへと拡張することにより、企業により引き起こされる負の外部性としての環境汚染は、銀行により供給されるモニタリング、保険、与信機能、及び、銀行と市場との価格形成を通じたインタラクションによって、社会的に望ましい水準にまで削減可能であることを示す。