執筆者 | 高村 静 (コンサルティングフェロー) |
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発行日/NO. | 2016年6月 16-J-047 |
研究プロジェクト | ダイバーシティと経済成長・企業業績研究 |
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概要
人口減少・高齢化や厳しい国際競争に直面する企業は労働力の量的確保とともに、高度で多様な知識や経験・スキルをもつ人材の確保を急いでいる。現在その中心に位置付けられるのが女性人材と外国人材であろう。本稿ではこれらの人材の活躍の阻害要因と促進要因について検討をした。
女性人材と外国人材はそれぞれが置かれている社会環境や前提、もしくは期待する職場の制度・慣行に違いがあり、活躍を阻害・促進する要因として共通する部分もあれば、相違する部分もあることが考えられる。分析の結果、人事管理に関しては、男性従業員の勤続年数の長さが阻害要因として、また社内公募制度の導入が促進要因として、女性人材・外国人材の活躍に共通することが分かった。働き方に関しては、硬直的な働き方が阻害要因として、柔軟な働き方を可能とする制度の導入が促進要因として共通する要因であることが分かった。