プロジェクト概要
中長期的観点からの日本経済における最大の制約要因は、少子・高齢化による労働力および内需の縮小である。この人口動態による制約を最小化することは、わが国経済を持続可能な成長路線に乗せるための大前提といえる。第1の処方箋は、先進国標準から大きくかい離した(ゆえに潜在力も大きい)女性就労の水準を量・質ともに大幅に改善することである。女性の活躍を中心としたダイバーシティ推進(そのための環境整備としてのワークライフバランスを含む)に向けた企業の取り組みを加速化させるために、そうした取り組みが経済成長、企業経営にどのような影響を与えるか、また、どのような取り組みが企業利益や労働市場に影響をもたらすかについて、実証的に研究を行い、それを企業の経営層や人事管理担当者などに対して発信していくことが重要。併せて、女性の雇用創出にもつながる女性の起業の実態把握を行い、有効な支援策の立案につなげていく。
プロジェクト期間: 2014年5月27日 〜 2016年3月31日
主要成果物
2017年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
2016年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 16-E-086
"The Effects of Diversity in Innovation: The moderating role of universal-diverse leaders" (SUZUKI Satoko and TAKEMURA Kosuke) - 16-E-081
"What Happened to Wage Inequality in Japan during the Last 25 Years? Evidence from the FFL decomposition method" (YOKOYAMA Izumi, KODAMA Naomi and HIGUCHI Yoshio) - 16-J-047
「企業における多様な人材の活用:女性人材・外国人材に着目して」 (高村 静)
2015年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 16-E-063
"Corporate Social Responsibility and Gender Diversity in the Workplace: Evidence from Japan" (KATO Takao and KODAMA Naomi) - 16-E-015
"Transplanting Corporate Culture across International Borders: FDI and female employment in Japan" (KODAMA Naomi, Beata S. JAVORCIK and ABE Yukiko) - 16-J-030
「産業、職種経験が有配偶女性の再就職行動に及ぼす影響」 (佐藤 一磨、深堀 遼太郎、野崎 華世) - 16-J-019
「女性活躍推進と労働時間削減の可能性:経済学研究にもとづく考察」 (山本 勲) - 16-J-015
「正規社員が管理職になる決定要因およびその男女間の格差―従業員と企業のマッチングデータに基づく実証分析―」 (馬 欣欣、乾 友彦) - 16-J-004
「研究者の多様性が特許出願行動に与える影響の定量分析」 (枝村 一磨、乾 友彦)