執筆者 |
林山 泰久 (東北大学) /中嶌 一憲 (兵庫県立大学) /坂本 直樹 (東北文化学園大学) /阿部 雅浩 (東北大学) |
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発行日/NO. | 2014年1月 14-J-004 |
研究プロジェクト | 東日本大震災に学ぶ頑健な地域経済の構築に関する研究 |
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概要
東日本大震災後、政府による復興投資は震災により毀損した資本ストックを復旧させるものであり、その長期的効果を明らかにするためには動学的視点が必要となる。一方、復興需要の効果が注目されているように、復興投資は被災地における総需要の増加を意味し、震災によって毀損したままの資本ストック量を所与としたとしても、被災地の総所得や総生産を増加させるとともに、被災地以外への波及効果も考えられる。そこで、本研究は被災地に対する局所的な需要創出という復興投資の需要サイドへの影響に着目し、47都道府県別・20産業部門別の多地域応用一般均衡モデル(MRCGE)を用いることによって、復興投資が静学的に被災地に及ぼす経済的影響およびその地域間波及効果を計測する。