貿易政策に関する選好と個人特性―1万人の調査結果―

執筆者 冨浦 英一 (ファカルティフェロー)/伊藤 萬里 (研究員)/椋 寛 (学習院大学)/若杉 隆平 (ファカルティフェロー)/桑波田 浩之 (横浜国立大学)
発行日/NO. 2013年7月  13-J-049
研究プロジェクト 我が国における貿易政策への支持に関する実証的分析
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概要

経済学者はほぼ一致して自由貿易を推奨しているにも関わらず、現実には保護主義的措置が広く見られる。そこで、個々人の国際経済政策に関する選好について、我が国の1万分の1の縮図となる約1万人を対象にアンケート調査を行った。その結果を記述統計的に整理すると、概要は以下の通りである。(1)従事する業種や職種だけでなく、所得、教育、年齢、性別、海外経験などの多様な個人特性が貿易政策の選好に関係している。(2)輸入自由化と他の国際経済政策とでは、総じて選好の相関は高いが、傾向が異なる場合もある。(3)個人のリスク回避度などの行動経済学的な要素も政策の選好に一部関係している。

Published: Tomiura, Eiichi, Banri Ito, Hiroshi Mukunoki, and Ryuhei Wakasugi, 2016. "Individual characteristics, behavioral biases, and trade policy preferences: Evidence from a survey in Japan," Review of International Economics Vol. 24(5), pp. 1081-1095
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/roie.12248/full