執筆者 |
相樂 希美 (研究員) |
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発行日/NO. | 2002年9月 02-J-015 |
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概要
近年、地域貿易協定がWTOを中心とする多角的自由貿易体制を補完するものとして、活発に締結されている。この地域貿易協定の締結に当たり、競争政策の協調や補助金規律の強化で代替することにより、貿易救済措置(アンチダンピング措置、補助金相殺関税措置、セーフガード措置)を域内で相互不適用とすることを定めている例が多く見られるようになって来ている。
そこで本稿では、様々な地域貿易協定における、アンチダンピング措置、補助金相殺関税措置、セーフガード措置の規定の実態を明らかにするとともに、WTO地域貿易協定委員会における議論、関連紛争案件における論点等を包括的に検討することによって、地域貿易協定における貿易救済措置の規定にあり方に関する提言を行う。