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周波数帯利用実態調査
4. 周波数利用状況(II)
次に、4200-5000Mhzの状況を見てみよう。
このエリアは、周波数帳、及び周波数割当計画によると、
- 4200-4400Mhz:航空無線航行、地球探査衛星、宇宙研究
- 4400-4500Mhz:固定
- 4500-4800Mhz:固定、固定衛星(宇宙→地球)
- 4800-5000Mhz:固定、電波天文
- 4200-4400Mhz:航空無線航行(航空機用電波高度計)/宇宙(標準周波数報時衛星)
- 4400-4500Mhz:固定(電気通信業務に用いられている)
- 4500-4800Mhz:NTT電波伝搬試験用
- 4800-5000Mhz:固定、電波天文
4200-4400Mhzであるが、航空機の電波高度計、あるいは連携する地上の発信機について割り当てられており、実用局はその用途に1つ、標準周波数報時衛星用に1局(4200-4204Mhz)のみとなっている。
この帯域を利用する無線局は少ないが、幅広い帯域を使っているということで、開放されると大きな意味を持つと思われるが、航空機の高度計という安全に直結する用途のため、開放は現実的には難しいと思われる。
4400-4500Mhzは「固定」という周波数割当で、電気通信業務に用いられている。周波数帳では、ここは記述がない(傍受されていない)のであるが、無線局周波数表から検索すると、2000を越える無線局が存在している。さらに、4500-4800Mhz帯はNTT電波伝搬試験用に利用されており、5967局という膨大な数の無線局が登録されている。一方、4800-5000Mhz帯は、最近電波天文業務が追加されたが、基本的には同様にNTT電波伝搬試験用に利用されている。
なお、この4Ghz台後半のNTT等がマイクロ波通信に利用しているエリアは、2005年を目処に周波数が返却されることになっている。いわゆる第四世代携帯電話(4G)のために周波数を空けるため、光ファイバー通信等によって代替する計画である。(設備更新にかかる費用は国が負担する見通し)
また、4.9Ghz-5.0Ghzについても、2002年8月に、IEEE802.11a用として開放されることになった。
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