※本プロジェクトは、終了しております。
現在、携帯電話の加入者数が7000万台を越え、さらに2.4Ghz帯を用いた無線LAN(802.11b)が爆発的に普及するなど、ワイヤレスアクセスの重要性の認知は進んできています。しかし、一方で、その足回りを左右するインフラ、電波の重要性の認識が、法規制の問題を含めて、進んでいるとは言い難い現状があります。
電波探検隊は、独立行政法人経済産業研究所のIT研究グループの1部門として、無線インターネットの普及に向けた電波政策の問題を、技術的側面、ビジネス的側面、インターネット全体の普及の側面等、多方面から検討を進めています。
電波「探検」隊という名前ですが、電波の問題がユーザの目から隠されたところにある、情報通信関連政策の大きな課題であること、さらに、そのポイントである周波数の利用実態がまったく見えないところにあることから、それを「探検」し、ユーザに開示し、実はインターネットの普及に決定的な要因を及ぼす無線・電波の問題を、重要な問題として認識していただきたいという目的から命名されました。
今後、様々な調査結果や提言を発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
本年度は、主に以下の3点について活動を進めていきます。
1. 周波数利用状況の調査
2. デジタル放送に関する政策提言
3. 海外の周波数政策に関しての動向調査(帯域免許・電波買取り政策など)
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- 調査レポート
- 2002年度電波探検隊活動報告「誰も知らない日本の周波数政策」(2003/09/17、RIETI BBLセミナー)
(講師:田中良拓((有)風雲友 代表取締役/国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員研究員)/モデレータ:池田信夫(RIETI上席研究員))
[議事録 | 配布資料[PDF:212KB]] - 周波数利用実態調査 Part1(3Ghz-5Ghz帯)
- 周波数利用実態調査 Part2
(無線局種別周波数占有状況の調査による、電波利用料の負担あり方)
- 2002年度電波探検隊活動報告「誰も知らない日本の周波数政策」(2003/09/17、RIETI BBLセミナー)
- 電波政策関連資料
- デジタル放送関連
- デジタル放送の「善意の嘘」は許されるか(池田信夫:it@rietiコラム)
- 「アナアナ変換」しなくてもデジタル放送はできる(池田信夫:『GALAC』2003年10月号記事)
- 電波の「暗黒大陸」を探検する(池田信夫:RIETIコラム)
- 無線インターネットと電波の開放(池田信夫:経済産業ジャーナル記事)
- 総務省「電波政策ビジョン」
- New America Foundation "Citizen's Guide To The Airwaves"
- Kevin Werbach "Supercommons: Toward a Unified Theory of Wireless Communication"
- FCC2002年新電波政策関連
- FCC新電波政策
2002年に出たFCCの電波タスクフォースの報告書は米国に置ける電波政策の転換を示すものとして注目されており、各方面で激論を巻き起こしています。
以下に関連情報をコレクトしておきます。 - FCC電波タスクフォース報告書(全文)
- (解説)
電波の再配分については、FCCで大論争が行われている最中です。
また、電波を私有財産にして自由に売買させようという「ビッグバン」案がFCCで出ています
これに対して、Lessig, Werbach, Reedなどインターネットの指導者は反対し、両者の論争が3月に行われました:
Stanford Law School Conference:"Spectrum Policy:Property or Commons?"
- (解説)
- Open Spectrumについての入門的な資料
- Kevin Werbach(おすすめ!)関連文献も出ています:
"Open Spectrum: The New Wireless Paradigm"Spectrum Series Working Paper #6 October 2002,New Amrica Foundation Spectrum Policy Program. - Wired 記事(現時点の最新情報):
"The Wi-Fi Revolution"Wired Magazine(web ed.)May 2003 special report.
- Kevin Werbach(おすすめ!)関連文献も出ています:
- 池田信夫:電波の買い上げ(逆オークション)の提案
IKEDA Nobuo "The Spectrum as Commons "(Revised) RIETI Discussion Paper Series 02-E-002
- FCC新電波政策
- デジタル放送関連
リンク
- 電波利用ホームページ(総務省)
- ラジオライフ
- NHK/民放放送局一覧 (nifty.ne.jp)
周波数帯利用実態調査
2002年度の活動として、電波探検隊では周波数の利用実態(誰が、どの周波数を、どんな目的で、どれくらい使っているのか)について、実態調査を行っています。
このたび、第一弾の調査として、マイクロ波帯、特に4Ghz-6Ghz帯の利用状況の概観についての調査を行いました。尚、この調査は、探検隊員である(有)風雲友の田中良拓氏の協力を得て行っております。
政策提言
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