日本人はコロナ禍をどのように過ごしたか?: 消費ビッグデータによる購買行動分析

執筆者 小西 葉子 (上席研究員)/齋藤 敬 (コンサルティングフェロー)/石川 斗志樹 (コンサルティングフェロー)/金井 肇 (株式会社インテージ)/伊藝 直哉 (株式会社インテージリサーチ)
発行日/NO. 2020年9月  20-J-037
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概要

2020年1月以降、世界規模でコロナ禍が続いている。日本は、死亡者数が少ないこと、いちはやく欧州からの入国制限が解かれたことにより、国際的に感染拡大の抑制に成功した国と評価されている。本稿では、私たちの生活の中に感染予防、感染拡大抑止のためのヒントがあると考え、ビッグデータを使って購買行動を観察した。分析には、全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター、ドラッグストア、家電量販店のPOSデータを用いた。結果より、第一にマスク着用、アルコール消毒剤、うがいによる積極的予防を行ったことがわかった。第二に、PCや関連商品の販売増より在宅勤務の浸透、食品の販売増より家庭内での食事や自炊増、化粧品の販売減より外出自粛とマスク着用がデータから顕在化した。第三に、感染予防のためのヘルスケア品の購入は、感染者数の多寡に関わらず平時よりも高かった。最後に、地域ごとに第1波、第2波での感染者数拡大のタイミングや速度が異なることを示した。