日本企業の温室効果ガス排出の空間的相関と立地パターン

執筆者 大久保 敏弘  (慶應義塾大学) /Robert J.R. ELLIOTT  (バーミンガム大学) /Matthew A. COLE  (バーミンガム大学) /Ying ZHOU  (バーミンガム大学)
発行日/NO. 2013年8月  13-J-054
研究プロジェクト 新しい産業政策に関わる基盤的研究
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概要

本論文では汚染集約的な企業の立地パターンを検証した。空間計量の手法を用いることにより、企業の二酸化炭素排出量(排出集約度)が空間的に相関しており、さらに、さまざまな企業特性の変数も、空間相関を強めていることを検証した。また、空間相関の規模も測定し、企業の排出量はおおよそ100km圏内の近隣に立地する企業の排出量に影響することが分かった。本論文により、従来の国レベルの環境規制ではない、地域レベルでの柔軟な環境政策を考察する。