執筆者 |
山下 一仁 (上席研究員) |
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発行日/NO. | 2009年10月 09-J-029 |
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概要
本DPにおいては、環境と貿易を巡る以下のイッシューについて経済的な分析を行う。
(1)汚染等の外部不経済がローカルな場合に比べて越境的あるいはグローバルな場合にはどのような配慮が必要となるのか。
(2)一般に排出税と排出権取引は同じ効果を持つとされ、また、税の二重配当を考慮すれば排出税のほうが望ましいとされているが、貿易が行われる開放経済下でも排出税と排出権取引の同値性や排出税の優位性は妥当するのか、開放経済下でもっとも望ましい環境政策は何か。
(3)常識的には汚染財の汚染集約性を減少させるような技術進歩は望ましいと考えられるが、汚染財における汚染非集約的な技術進歩は果たしてその国の経済厚生水準を高めるのか。開放経済下での望ましい技術進歩はどのようなタイプなのか。