資本・労働力の移動と中国の経済発展

執筆者 孟健軍  (ファカルティフェロー) /周紹傑
発行日/NO. 2004年3月  04-J-027
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概要

1978 年からの改革開放政策の実施により、中国経済は漸進的な市場化改革を通して大きな経済成長を遂げた。2003 年までの25 年間で、中国のGDP の年平均成長率は世界経済の年平均成長率と比べて3 倍に達した。また、同期間における1 人当たりGDP は、中国のGDP年平均成長率が1%高まるにつれて約0.25%上昇している。この研究では計量モデルを使用し、1978 年以来の中国の経済発展における資本と労働力の移動について分析を行っている。具体的には、経済成長の要因である人口、経済成長の初期条件、地域に関する変数、海外直接投資、全社会固定資産投資、人的資本及び産業間での労働力の移動等を通じた中国経済発展の構造変化との関係について実証的に分析する。また、この研究は定量分析によって、中国の経済政策に対する示唆を与えることも目的としている。