概要
特許化された技術的知識が、どの国の、いかなる組織によって生み出された科学的知識からもたらされたのかを明らかとするため、科学技術基本計画において重点分野とされているバイオ、ナノテク、IT、環境分野の特許300 件ずつについて、それらの特許が引用している論文を入手し、その著者の国籍、所属機関の調査を行った。さらに、特許に引用されている論文の謝辞から、それら論文がどのような機関によって助成を受けているかを調査した。本調査によって、科学依拠型産業における知識創出のメカニズムに関し、新たな知見が得られた。これにより、今後の科学技術政策立案に際し、インプリケーションが得られるものと考えられる。