執筆者 | 近藤 恵介(上席研究員) |
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発行日/NO. | 2024年4月 24-P-005 |
研究プロジェクト | 地方創生のためのエビデンスに基づく政策形成 |
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概要
人口減少に直面する日本において、社会減を通じて、特に地方ほど居住者としての人口が減少しており、将来的に地方が消滅するのではないかと危惧されている。一方で、地方には多くの人々が訪れる魅力的な地域が多数存在しており、居住地の人口規模とは違った視点から地域の価値や地方の持続可能性を評価することが求められている。そこで、本研究では、居住地としての人口規模に依存しない方法で、行き先としての地域の魅力度を定量化するための新しい指標の開発に取り組んだ。地方創生では、観光以上移住未満として例えられたりするように、関係人口の創出とも密接につながる指数の開発が念頭にある。本研究で提案する地域魅力度指数は、より遠くから人々を引き寄せる力として行き先の地域魅力度を人流データより定量化する。RESAS APIを通して取得した「モバイル空間統計」(NTTドコモ)の人流ビッグデータを利用して、2015年9月から2016年8月まで、平日休日別・男女別・年齢層別に、日本全国の市区町村の地域魅力度指数を推計し、学術研究の社会実装につながるように地域魅力度指数可視化システムをWebアプリとして開発した。地方創生におけるアジャイル型政策形成・評価への利用可能性についても議論する。