東京一極集中と地方への移住促進

執筆者 近藤 恵介 (研究員)
発行日/NO. 2019年4月  19-P-006
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概要

本研究では、人々の地域間の移住決定を効用最大化の観点から分析する。間接効用が実質所得と移住費用によって構成される場合、実質所得の地域差だけでなく、金銭的および非金銭的要因から生じる移住費用も移住決定に影響を与える。そこで本研究では、移住にかかる総費用を構造推定によって推計し、少なくとも移住先で得られる実質所得がどの程度高くなければ移住が行われないのかを定量的な観点から議論する。特に、地方創生の一環として東京一極集中の是正のための移住補助金政策が実施されているが、東京から地方への移住促進に必要な移住費用を個人のライフステージ毎の違いを考慮しながら数値シミュレーションにより推計することで政策の事前評価を行う。