EBPM(エビデンスに基づく政策形成)入門:序論 EBPMとは何か、なぜ必要か?/第1話 本来のEBPMの概要と経緯
| 執筆者 |
関沢 洋一(上席研究員)
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| 発行日/NO. |
2026年3月 26-P-004 |
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概要
- EBPMは、個々の政策介入に効果があるかどうかを可能な限り厳密に検証して、その検証の結果として得られる証拠(エビデンス)を政策に反映させるものであり、エビデンスを用いた政策の品質管理である。
- 効果があるという証拠を得るためには因果関係の検証が必要になる。
- EBPMという言葉は1990年代のイギリスで登場したが、実際には1960年代からアメリカではプログラム評価として多くの社会実験が行われ、EBPMに近いことが行われてきた。
- 日本では2016年頃からEBPMを推進し始めたが、効果の検証よりもデータ整備やロジックモデルの作成が重視され、本来のEBPMから乖離した。
- 本稿が提示するEBPM2.0は、新・三本の矢から構成されており、それらは①因果推論に基づく政策効果の厳密な検証と検証結果の政策への反映(狭義のEBPM)、②セオリー評価に基づく政策の確からしさの向上(準EBPM)、③業務情報へのアクセスの拡大からなる。