執筆者 | 福山 宏(元東京出入国在留管理局)/橋本 由紀(研究員(政策エコノミスト)) |
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発行日/NO. | 2023年9月 23-P-019 |
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概要
本研究は外国人技能実習制度の政策史であり、1990年代の制度創設から現在に至るまでの通史を法令とデータに基づき記述する。技能実習制度は創設以来、制度目的と運用の乖離、実習生への人権侵害などの批判に晒されつつも拡大し、中小企業にとって不可欠となるまでに定着した。その過程で制度は頻繁に改正され、制度を遡り俯瞰することは容易ではない。そこで本研究では、技能実習制度のみならず、前史として重要な役割を果たした外国人研修制度や諸般の事情下で実現・発展しなかった雇用許可制度や構造改革特区も含め、技能実習制度とその周辺政策について、網羅的に整理する。本研究は、政策担当者や研究者にとり資料としての活用も期待される。