生産動態統計調査と工業統計調査の事業所マッチング法について(2005年-2009年)

執筆者 小西 葉子  (研究員)
発行日/NO. 2012年12月  12-P-020
研究プロジェクト 経済変動の需要要因と供給要因への分解:理論と実証分析
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概要

本稿では生産動態統計調査と工業統計調査の事業所を名簿ベースで接続する方法を提案している。「生産動態統計-工業統計事業所マッチングコンバータ」は、生産動態統計と工業統計の個票(回答結果)を接続するツールである。事業所マッチング率は約89%で、そのうち両統計の事業所が1:1対応でマッチングされているものは、約97%あった。これにより、生産動態統計の詳細な生産情報に、工業統計調査の豊富な事業所の生産活動情報を補完でき、生産性分析などの経済分析が可能となるであろう。ただし、実証研究する際には、生産動態統計調査が月次・品目ベース、工業統計調査が年次・事業所ベースであるので回答結果の接続には工夫が必要である。