プロジェクト概要
オープンイノベーションの形態として、1対1の技術のやり取りから、大企業だけでなく、ベンチャー企業や大学も巻き込んだ複数の参加者によって形成される生態系(エコシステム)への関心が高まっている。その背景としては、国立大学等の法人化などのサイエンス部門の制度的改革や、近年ではAIやビッグデータの活用による経済のデジタル化、プラットフォームビジネスの台頭などの影響がある。ここでは、企業戦略、イノベーション政策の両面で重要となっているイノベーションのエコシステムについて、その生成プロセス、参加プレイヤーのインセンティブ構造にフォーカスして、研究を行う。エコシステム形成条件として重要な、「共通の経営資源(プラットフォーム資源)」がもたらす経済外部効果に着目し、インターネットプラットフォーム、技術標準化、大学等の公開知の活用、地域イノベーションクラスターなどの事例を取り上げ、研究を進める。
プロジェクト期間: 2021年6月 7日 〜 2023年9月30日
(上記プロジェクト期間のうち、研究活動期間は 2021年6月7日 〜 2023年3月31日とし、データ利用報告期間は2023年4月1日 〜 2023年9月30日とする )
主要成果物
2023年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
2022年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 23-E-024
"Identifying Technology Opportunity Using a Dual-attention Model and a Technology-market Concordance Matrix" (MOTOHASHI Kazuyuki and ZHU Chen) - 23-E-015
"Measuring Science and Innovation Linkage Using Text Mining of Research Papers and Patent Information" (MOTOHASHI Kazuyuki, KOSHIBA Hitoshi and IKEUCHI Kenta) - 22-E-030
"Government R&D Spending as a Driving Force of Technology Convergence" (Zhu CHEN and MOTOHASHI Kazuyuki) - 22-J-017
「国立大学法人化による大学特許に対する影響:研究者レベルの実証分析」 (元橋 一之、池内 健太、KWON Seokbeom)