The Great Trade Hack:トランプ貿易戦争の失敗とグローバル貿易の行方

開催日 2025年6月6日
スピーカー リチャード・ボールドウィン(RIETIノンレジデントフェロー / 国際経営開発研究所(IMD)ビジネススクール教授)
コメンテータ 大久保 敏弘(RIETIファカルティフェロー / 慶應義塾大学教授)
モデレータ 冨浦 英一(RIETI所長 / 大妻女子大学データサイエンス学部長)
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開催言語 英語
開催案内/講演概要

リチャード・ボールドウィン著『The Great Trade Hack(世界貿易体制の大掛かりなハッキング)』が5月19日に発刊された。同著では、トランプ大統領の今回の大幅な関税引上げは、経済戦略ではなく「不満政治(grievance politics)」の産物であり、アメリカ経済を立て直す特効薬ではなく国際貿易体制を分断しかねない政治的なプラセボ(偽薬)であるとしている。さらに、ボールドウィン教授は、鋭い分析と政策的洞察を織り交ぜつつ世界貿易の3つの未来シナリオを描き出し、世界の指導者たちにルールに従うことでルールを擁護するよう促している。世界のリーダーたちがその責任を果たせば、国際貿易体制は存続し、さらなる繁栄すらできるだろう、と。
本セミナーでは、RIETIノンレジデントフェローであり国際経営開発研究所(IMD)ビジネススクール教授であるリチャード・ボールドウィン教授を講師としてお招きし、緊急出版された同著を基にトランプ大統領の関税政策が世界貿易に与える影響について解説いただく。