「フレンド・ショアリング」とは何か:欧州の視点

開催日 2024年1月19日
スピーカー ミヒャエル・ライテラー(ブリュッセル・ガバナンス・スクール特別教授 / 立命館大学客員教授 / 元駐韓、駐スイス、駐リヒテンシュタインEU大使)
コメンテータ 浦田 秀次郎(RIETI理事長 / 早稲田大学名誉教授)
モデレータ 佐分利 応貴(RIETI上席研究員 / 経済産業省大臣官房参事)
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開催言語 英語
開催案内/講演概要

欧州連合(EU)は、開放的でルールに基づく貿易を支持することで、世界貿易機関(WTO)の多国間貿易システムを育んできた。しかし、地政学的緊張の高まりやパンデミック、ロシアのウクライナ侵略戦争によるグローバル・サプライチェーンへの衝撃は、特定の経済に依存するリスクを明らかなものとした。
こうしたリスクにEU はどう備えるのか。本講演では、デリンキング(関係解除)、デグローバライジング(非グローバル化)、デリスキング(リスク軽減)にどう備えるのか、そしてニア・ショアリング(近隣国への移転)、リショアリング(国内回帰)、フレンド・ショアリング(友好国への移転)がそれらリスクへの答えとなるのかにつき、その実現可能性とコスト、新たな技術の開発と管理の重要性とともに、EUとアジアの専門家であるミヒャエル・ライテラー元EU大使が検証する。