開催日 | 2023年6月7日 |
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スピーカー | WEI Shang-Jin(Professor of Finance and Economics, Professor of International Affairs, and N.T. Wang Professor of Chinese Business and Economy, Columbia University / Former Chief Economist of Asian Development Bank) |
コメンテータ | 佐橋 亮(RIETIファカルティフェロー / 東京大学東洋文化研究所准教授) |
コメンテータ | 張 紅詠(RIETI上席研究員・政策アドバイザー) |
モデレータ | 殷 婷(RIETI研究員(特任)・政策アドバイザー / 一橋大学経済研究所附属世代間問題研究機構 准教授 / 東京学芸大学 特任准教授) |
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開催言語 | 英語 |
開催案内/講演概要 | 米中対立がもたらした予期せぬ結果のひとつに、米国の「ソフトパワー」への影響がある。例えば、米国映画は米国の代表的な「ソフトパワー」の一つであり、軍事力や経済力などの「ハードパワー」を拡張・補完するものとされているが、トランプ大統領が始めバイデン大統領も続けている貿易戦争、WTO協定違反とされた中国からの輸入品に対する米国の関税引上げなどは、中国における米国のソフトパワーを強化することも低下させることもできる。もし中国の市民が、こうした米国の措置を、自国政府の不公正な貿易政策やその他の違反行為に対する正義の罰だとみなせば、人々は米国映画(および米国の他のソフトパワー)を応援することによって貿易戦争に反応するかもしれない。一方、もし中国の市民が、こうした米国の措置を、ルールに基づく世界経済秩序の擁護者としてのブランドイメージと矛盾する米国の商業的な利益に基づくものだとみなした場合、米国映画の需要は減るだろう。 |