グローバル・インテリジェンス・シリーズ

中国のデカップリング戦略を理解しどう対応すべきか

開催日 2022年10月6日
スピーカー ジョン・リー(ハドソン研究所 シニアフェロー)
コメンテータ 西村 博之(株式会社日本経済新聞社 コメンテーター兼論説委員)
モデレータ 渡辺 哲也(RIETI副所長)
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開催言語 英語
開催案内/講演概要

中国から経済を部分的に切り離そうとする米国のデカップリング(経済の切り離し)が注目されているが、中国は10年以上前より、中国経済から米国とその同盟国をより大規模に切り離そうとしてきた。
中国の戦略はアジア経済の全事業を支配下におき、ひいてはアジア経済全体を米国から切り離すことである。その中で最も重要な事業は、競争によって多大な影響を及ぼすハイテク部門と高付加価値部門である。
一方で、中国はデカップリング戦略において以前よりも深刻な問題と障害に直面しているが、問題の多くは中国の政治経済に内在する構造的弱点から生じている。このことは、米国とその同盟国が中国からのデカップリングを有利な形で実現する上で、多大な影響力と強力な選択肢になり得る。
本講演では以下の点を考察する。
-中国の現状と背景
-中国の長所、短所、脆弱性
-米国と同盟国はいかにして現実的なアプローチを構築し、各国および共同体としての強靱さと優位性をより発揮しうるか