グローバル・インテリジェンス・シリーズ

習近平新時代の経済政策-『共同富裕』に向けて

※このBBLセミナーは引用禁止です。

開催日 2022年3月30日
スピーカー 孟 健軍(RIETI客員研究員 / 清華大学公共管理学院産業発展・環境ガバナンス研究センター (CIDEG) シニアフェロー)
コメンテータ 関 志雄(RIETIコンサルティングフェロー / 株式会社野村資本市場研究所シニアフェロー)
モデレータ 佐分利 応貴(RIETI国際・広報ディレクター / 経済産業省大臣官房参事)
開催案内/講演概要

中国政府は、過去40年間の社会格差拡大の「先富論」から転換し、2021年以後の経済重点施策として「共同富裕」の社会に向け、新しい経済政策を掲げている。とりわけ、公平性を重視する分配機能の強化、中間層の拡大や農村振興などを明確な目標としている。
また、過去3年間の中国経済情況を振り返ってみると、2019年に一人当りGDPが1万ドルの大台を超えたのに続き、2020年のコロナ禍のなかで経済成長率が改革開放以来の最低水準の2.3%に落ち込んだものの、GDP総額は100兆元(101.6兆元)の大台に乗った。そして、2021年には、過去10年間最高の8.1%の成長率を記録し、GDP総額は114.4兆元(17.73兆ドル=2087兆円)でアメリカGDPの78%に到達した。
今回のBBLでは、最新経済統計を踏まえて、これらの中長期テーマ及び「共同富裕」の社会を目指す中国政府の経済政策および課題を解説する。