日本経済の歴史から長期停滞の構造的原因をさぐる

開催日 2018年7月19日
スピーカー 深尾 京司 (RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー/アジア経済研究所所長/一橋大学経済研究所教授)
モデレータ 関沢 洋一 (RIETI上席研究員)
ダウンロード/関連リンク
開催案内/講演概要

バブル経済崩壊後、日本の経済は長期停滞に陥っています。長期にわたるその構造的問題を解明し、日本経済の歴史1000年を明らかにする、岩波講座『日本経済の歴史』全6巻が2018年5月に完結いたしました。この講座は、平安時代から現在までを貫く超長期GDP推計によって成長を見渡しつつ、労働、金融、農業、鉱工業、商業・サービス業の各部門における制度変化を概説することを目指し、日本史学・経済史学と制度の経済学のコラボレーションによって編集されました。
本セミナーでは編者の1人である深尾京司・アジア経済研究所所長/一橋大学経済研究所教授に、この講座から見えてくる、18世紀に日本がインド・中国を1人当たりGDPで追い越したアジアにおける「小分岐」の背景など日本の経済発展の特殊性と、貯蓄超過・終身雇用制の桎梏・中小企業の停滞など現在の長期停滞の構造的原因について、歴史的観点からお話し頂きます。