地域金融機関の現状と望ましい地方金融の在り方―支店長3000人アンケート(RIETI実施)に基づいて

開催日 2018年6月7日
スピーカー 家森 信善 (RIETIファカルティフェロー/神戸大学経済経営研究所教授)
モデレータ 小林 浩史 (中小企業庁事業環境部金融課長)
開催案内/講演概要

地域金融機関は、地域経済を支える中小企業の生産性を向上させ、地方創生を実現していくために期待されている一方、マイナス金利などの進展で、地域金融機関は存続が危ぶまれるほどの厳しい金融環境の中で、「育てる金融」が十分に展開できていないとの批判も多い。

そこでRIETIの研究プロジェクトでは全国の地域金融機関の支店長にアンケート調査を実施し、他に類を見ない3000人もの回答から、地域金融の現場の事業性評価への取り組みの現状と取り組みを進めるための課題を明らかにすることができた。

調査結果の全容は、『地方創生のための地域金融機関の役割-金融仲介機能の質向上を目指してー』(中央経済社、 2018年3月)の形で公表しているが、本セミナーでは、編著者である家森信善・神戸大教授に回答結果の中から興味深い点をいつくか紹介し、人事評価改革や外部専門家等との連携の強化などの処方箋を提示していただき、地域金融機関の金融仲介機能の質向上の取り組みだけでなく政策当局の取り組みについて考える。