| 執筆者 | 金本 良嗣(政策研究大学院大学) |
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| 発行日/NO. | 2026年10月 26-P-021 |
| 研究プロジェクト | 電力市場のシステム・デザインとわが国への示唆 |
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概要
日本の電力市場自由化は、東日本大震災後の第5次制度改革「電力システム改革」によって大きく進展したが、そのことによって電力市場設計の難しさが改めて浮き彫りになってきている。その一つが需給調整市場における売り入札不足や価格高騰である。こういった短期市場の問題を抜本的に解決するために、同時市場の検討が進められている。米国ISOでは、電力エネルギー(kWh)と予備力・調整力(ΔkW)の同時最適化が行われ、さらに、火力電源の起動費や最低出力制限に対応するためのスリー・パート・オファーが導入されている。米国ISOの市場システムは20年以上にわたって有効に機能してきた。また、米国では市場システムの改良が絶え間なく行われており、その間に市場システムのパフォーマンスは大きく向上している。しかしながら、我が国においては米国ISOの市場システムの詳細についての理解が十分であるとは言えない。本稿では、公表資料に基づいて米国における市場約定システムがどのように進歩してきたのかを概観する。