EBPMをめぐる研究者と政策担当者の間のギャップ

執筆者 川口 大司(ファカルティフェロー)
発行日/NO. 2023年11月  23-P-031
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概要

本稿では国ならびに自治体でエビデンスに基づく政策形成への取り組みが進む中で、経済産業研究所のEBPMプログラムにおいてどのような研究が進められてきたかを概観する。特に、生産性向上策、教育政策、コロナ対応の3つの角度から研究を整理し、どのような知見が得られてきたのかを整理する。そのうえで、偏りと精確性のトレードオフ、政策効果の異質性、結果の迅速性をキーにして、研究者と政策担当者の間で結果に期待するもののどこが重なり、どこが異なっているかを議論し、今後のEBPM研究において留意すべきポイントを論ずる。