執筆者 | 齊藤 有希子 (上席研究員(特任))/高山 遥 (バージニア大学) |
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発行日/NO. | 2020年7月 20-P-017 |
研究プロジェクト | 組織間のネットワークダイナミクスと企業のライフサイクル |
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概要
企業が海外拠点を構築する際、新たに企業を設立する新規投資(Greenfield FDI)と既存企業の買収(Cross-border M&A、もしくはBrownfield FDIとも呼ばれる)の2つの参入形態がある。本研究では、どのような企業がどちらの参入形態を選択するかについて、日本、アメリカ、ドイツ、中国の企業において分析した。その結果、日本ではより生産性の高い企業が、新規投資に比べて、M&Aを選ぶ傾向があることが分かった。Nocke and Yeaple (2008)を主とする先行研究は、より生産性の高い企業が、M&Aに比べて新規投資を選ぶことを示しているが、本研究では逆の結果が示された。