「子どもの能力を計測するための学力テストの現在と展望」―エビデンスに基づく教育政策に向けて―

執筆者 石川 善樹 (株式会社Habitech)/伊藤 寛武 (株式会社Habitech)/植村 理 (慶應義塾大学)/田端 紳 (慶應義塾大学)/外山 理沙子 (慶應義塾大学)/中室 牧子 (慶應義塾大学)/分寺 杏介 (東京大学)/星野 崇宏 (慶應義塾大学)/松岡 亮二 (早稲田大学)/山口 一大 (東京大学)
発行日/NO. 2017年3月  17-P-010
研究プロジェクト 医療・教育の質の計測とその決定要因に関する分析
ダウンロード/関連リンク

概要

本稿では、就学期の子どもの認知能力を計測する目的で行われている「学力テスト」のあり方を展望し、今後の教育政策をエビデンスに基づくものに転換していくために、どのような学力テストのあり方が望ましいかを論じる。まずは国内外で実施された学力テストの動向を振り返り、その後平成27年から開始された「埼玉県・学力学習状況調査」を1つのモデルケースとして取り上げる。本稿の後半では、平成27年から開始された「埼玉県・学力学習状況調査」のデータの簡単な記述統計と分析を紹介するとともに、これと同時に行われた埼玉県戸田市での教員調査の結果も踏まえ、今後の改善点についても論じる。