少子高齢化と経済成長

執筆者 吉川 洋  (研究主幹)
発行日/NO. 2011年1月  11-P-006
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概要

少子高齢化の下で人口減少時代に入ったわが国では、経済成長に関して「人口宿命論」が優勢である。しかし人口とGDPの長期的推移を一瞥すれば明らかなように、人口と経済成長の間には直接的な関係はない。19世紀以来、先進国の経済成長率は人口増加率よりも高かった。その結果、1人当たりGDPが持続的に上昇してきたのである。経済成長の鍵を握るのはイノベーションにほかならない。