※本プロジェクトは、終了しております。
本プロジェクトでは、経済産業省の情報政策ユニットと協力しつつ、現在ライブに動いている政策イシューについての研究、さらに将来の情報政策の課題となりうる基礎的な政策シーズの研究を行っていきます。
現在研究の中心になっているのがオープンソース関連政策です。6月には初めての試みとして、オープンソース・コミュニティと政策担当者との討論会を開催しました。第二回について、現在テーマなどを立案中です。それ以外にも、経済産業省が進めているオープンソース推進政策について、様々な分析を行いつつ、有効な政策の実現に向けて貢献していきたいと考えています。
※なお、本研究は経済産業省の当該政策に対する意見を代弁するものではなく、各研究参加者の個人的な見解を示すものです。
最新情報
☆METI-SOFTIC報告書「オープンソースソフトウエアの利用状況調査/導入検討ガイドライン」☆
経済産業省情報政策ユニットが中心となり組織した研究会の報告書です。特に、GPLライセンスに焦点を絞り、我が国の法律に照らしてどのような問題が発生するかを検討しています。興味深い報告書ですので、ぜひご一読下さい。
緊急特集「オープンソース関連政策を問う」
☆オープンソース政策についての討論会のご報告☆
IT@RIETIでは、Linuxworldでの講演をきっかけに起きたオープンソース政策に関する論争(下記リンク参照)を踏まえ、オープンソース・コミュニティと政策担当者との対話を行い、より良い政策の形成に資するために、討論会を開催いたしました。多数のご参加、ありがとうございました。
- 当日の発言要旨メモ
- RIETIコラム「オープンソース関連政策討論会:OSSコミュニティとの対話から見えてきたもの」 (澁川修一)
- CNETの記事
- スラッシュドット:「オープンソース政策についての討論会」ビデオ公開
- 今回の討論会関連まとめページ(sodium.dnsalias.com)
- 日時:6月25日(水)18:30-21:00
- 場所:経済産業研究所(経済産業省別館11F)1121会議室
- 主な参加者(6/2現在)
経済産業省:福田秀敬商務情報政策局参事官(IT産業室長)、久米孝情報処理振興課長補佐、村上敬亮情報経済課長補佐
オープンソースコミュニティ:Ruby開発者まつもとゆきひろさん、オモイカネ社大熊さん、GNUプロジェクト/Debian GNU/Linuxプロジェクト八田真行さん、OSDN Japan佐渡秀治さん、miraclelinux社吉岡弘隆さん、FSIJ/m17n.org g新部裕さん、三菱総合研究所比屋根一雄さん、テックスタイル社岡田良太郎さん、風穴江さん他
■政策担当者の基礎的見解
- 福田秀敬(経済産業省情報政策ユニットIT産業室長)
「今、オープンソース・ソフトウェアを考える」 - 村上敬亮(経済産業省情報政策ユニット情報経済課長補佐)
「オープンソース・ソフトウェアを語る視点」
■現在進行している主なオープンソース関連支援政策(METI情報政策ページ)
- オープンソフトウェア活用基盤整備事業(ipa)
- 未踏ソフトウェア創造事業(ipa)[H13/H14/H15]
- セキュリティ甲子園(/.jpストーリー)
- ITスキル・スタンダード
- 「オープンソース・ソフトウェアに対する各国政府の施策に関する調査報告書 」(IPA/日本総研調査)←おすすめ
■Linuxworld講演関連
- zdnet記事
- /.jpのストーリー↓に投稿された講演レポート
- 日本におけるオープンソースソフトウェアの件数について
オモイカネ社大熊さんによる、オープンソースの最新動向の解説おすすめ←論争中!この資料の「日本人によるオープンソースのリスト」に関して、プロジェクトの数が少なすぎるのではないかという問題提起がオープンソースコミュニティから行われています。また、大熊さんからは反論の文書も頂き、まつもとゆきひろさんからも反論へのコメントを頂きました。(下記リンクを参照)
- /.jp「なにが根拠?「日本発のオープンソースはわずか42件」
- 「日本発のオープンソース」という幻想」(八田真行氏)
- Ruby開発者まつもとゆきひろ氏blogのコメント
- 大熊さんからの反論文書
- まつもとゆきひろ氏blogでのコメント(大熊さんの反論文書に関して)
- 「オープンソースの定義と思想」「42件の収束」(↑の追加コメント)
- 「オープンソースの定義」の意義」(八田真行氏)
- 「日本のLinuxカーネル開発者は52人?」(テックスタイル)
- 今回の論争まとめリンク集(ukai.org)
sourceforge.jpの登録が557件であることからも、ご批判を受けたように42件という数は過小評価かもしれません。誤解を与えたことをお詫びいたします。
ただし、この数はオープンソースプロジェクトの定義にもより変化しますし、本当に日本のオープンソースプロジェクトは少ないのか、それとも多いのか。どのような政策が行われていて、その評価はどうなのか。改善の必要はあるのか。(そもそもプロジェクトの数を国の施策で多くすることが必要なのか?)など、政策的な問題としても重要なテーマです。
そこで、IT@RIETIでは近日中に、この問題に関しての討論会を開催しようと考えております。開催概要はこちらです。[2003-05-23: Updated 2003-06-27]
- レポート:コモンズ=ハレ説(PDF)
- 資料:オープンソースという用語(PDF)
- 資料:最近の著作権・オープンソースを巡る政府動向(PDF)
- 資料:日本のオープンソースプロジェクトの構造的な特徴(PDF)
- 資料:日本人によるオープンソースのリスト(PDF)
本資料につき、大熊さんから改訂版のレポートを頂きましたので、差し替えました。 [2003-06-27]
最新情報
■オープンソース関連政策関連
- 「オープンソースと政府」関連情報リンク集(三菱総研)
- フリーソフト関連
- フリーソフトの思想について(gnu.org)
- リチャード ストールマン(RMS) インタビュー(スラッシュドットジャパン)
- 2001年武田賞受賞スピーチ&質疑応答
- フリーソフトFAQ(フリーソフトウェアイニシアチブジャパン)
- Why "Free Software" is better than "Open Source"- FSF(非公式日本語訳)
- RIETI政策シンポジウム「インターネット時代の著作権」RMS講演録(仮訳)
- GPL関連
- GPL/LGPL関連資料庫(Makoto NARA氏による)
- GPLライセンス(opensource.jp)
- LGPLライセンス(opensource.jp)
- オープンソースの定義(opensource.jp)
- さまざまなライセンスとそれらについての解説
- Slashdot.jpの関連ストーリー
■情報政策全般
- 平成15年度経済産業省情報政策の概要
- 「情報セキュリティ監査研究会 中間報告」
【機関】情報セキュリティ監査研究会
【内容】情報セキュリティに対する第三者評価を得るための評価内容に関する基準と体制についての提案 - 「ITスキルスタンダード」
【機関】ITスキルスタンダード協議会 パブリックコメント
【内容】高度IT人材育成の指標となるSkill Frameworkの提示 - 「政府調達のためのIT専門家について」
【機関】ITアソシエイト協議会中間報告
【内容】政府調達改革のための調達側の体制強化策としての導入すべき外部専門家についての具体像の提案 - 情報システムに係る政府調達の見直しについて
【機関】ソフトウエア開発・調達プロセス改善協議会
【内容】政府調達制度改革の方向性に関し、各府省の検討のたたき台となったマスタープラン
【File】(PDF 240K) - ソフトウエアプロセスの改善に向けて
【機関】ソフトウエア開発・調達プロセス改善協議会 報告
【内容】CMMをはじめとする、ソフトウエアの開発プロセスの改善活動の活性化に向けた政策提言 - 「ネットワークの創造的再構築について」
【機関】産業構造審議会情報経済分科会第三次提言
【内容】今後の情報政策及び情報市場の向かうべき方向性について網羅的に整理した政策提言
■コンテンツ産業政策
その他
研究担当者:
経済産業省商務情報政策局情報政策課 村上敬亮
経済産業研究所 澁川修一
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