プログラム:融合領域

新型コロナウイルスの登場後の医療のあり方を探求するための基礎的研究

プロジェクトリーダー/サブリーダー

関沢 洋一 顔写真

関沢 洋一 (上席研究員)

リーダー

プロジェクト概要

本研究プロジェクトでは、医療や健康に関してエビデンス(因果関係の存在を示せるような証拠)を提示できるようなデータを蓄積し、蓄積したデータに基づいて医療や健康に関連する取り組みの効果についてのエビデンスを積み重ねていくことを目指している。以下のとおり研究を行う。

1. 新型コロナウイルスに巻き込まれている日本において、心身の健康状態を把握できる質問と、社会的接触・経済的状況・外出状態などを把握できる質問に同時に回答してもらうアンケート調査票を作成し、オンライン上のアンケート調査を行う調査会社のモニター約1万人を対象として、2020年10月以降、3カ月に1度の頻度で、1年間にわたって受けてもらい、パネルデータを構築する。

2. セルフヘルプによるインターネット型医療の効果検証として次の研究を行う。「慢性の痛み」を含む「医学的に説明のつかない身体症状」について、インターネット認知行動療法によって、医療機関に通院することなく、また、専門家のアドバイスなしで、症状の改善が見られるか、労働生産性の改善が見られるか、をランダム化比較試験によって検証する。同様に、バーチャル・リアリティを活用した新タイプのオンライン認知行動療法によって、うつ症状のどの程度の改善が見られるか、労働生産性の改善が見られるか、をランダム化比較試験によって検証する。

特定健康診査のデータを使って、①特定健康診査に基づく特定保健指導が循環器疾患リスクの軽減につながっているかという因果関係の検証を行う、②運動や食生活の改善が血圧やコレステロールの改善につながるかを検証する。

プロジェクト期間: 2020年8月 3日 〜 2023年1月31日

主要成果物

2022年度の成果

RIETIディスカッション・ペーパー