RIETIは、2011年7月、米国の外交問題評議会(Council on Foreign Relations [CFR])との間で両機関間の協力に関する覚書を締結しました。
外交問題評議会は、1921年に組織された非営利・会員制の外交シンクタンク・出版機関(本部:ニューヨーク)であり、多様な会員を維持しながら、(1)ニューヨーク、ワシントンなどでの各種会議の開催、(2)独立性を保った研究の推進、(3)国際問題及び米外交政策に関する有力誌である「フォーリン・アフェアーズ」の発行などの活動を行っている。初代会長はエリフー・ルート元米国務長官で、第二次世界大戦後の歴代政権の主要閣僚、高官の多くが評議会のメンバーとなっています。
RIETIでは、これまでもEd Lincoln氏など外交問題評議会所属の専門家を講師に招いたセミナーの開催を行うとともに、日立-CFRフェローシップ・プログラムを通じて日本に招聘された外交問題評議会のフェローを2004年以来RIETIのヴィジティング・スカラーとして受け入れてきました。
今回の覚書の締結は、これまでの実績を踏まえ、今後の上記のフェロー受け入れを定例化するべく、両機関の継続的な協力関係を書面で取り決めることで一致し、今回の合意に至ったものです。
RIETIでは、これまでもヨーロッパの代表的な研究機関である経済政策研究センター(Centre for Economic Policy Research [CEPR])との研究交流や中国国務院発展研究中心(DRC)との共同研究の推進など国際的活動を積極的に展開しており、今後、外交問題評議会との交流を一層活発化させるなど国際ネットワークを深化させるとともに、国際的な研究活動のさらなる充実を図ることとしています。