日本経済が2023年にドイツを下回って世界第4位に転落するという見通しが示されるなか、ウクライナ情勢・中東情勢をはじめ世界の地政学リスクはさらに高まっており、今後とも世界経済の分断とデリスキングの動きが続くと見込まれている。
地政学リスクの高まりに対して、日本では欧米主要国同様に経済安全保障を強めており、半導体等戦略物資の確保、国内生産を進めている。しかし、世界経済の分断がもたらすグローバリゼーションの停滞と成長下押しを克服するには、日本として経済安全保障対応に加えて新たなグローバル化などに取り込むことが欠かせない。
中島厚志RIETIコンサルティングフェロー / 新潟県立大学北東アジア研究所長 兼 国際経済学部教授に今後とも高まると想定される地政学リスクと、その下で日本経済が開拓すべき新たなグローバル化の方向などについて解説いただいた。(2023年11月29日収録)
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