日本語タイトル:外国直接投資、出資形態、生産性

FDI, Ownership Structure, and Productivity

執筆者 伊藤 匡 (学習院大学)/田中 鮎夢 (リサーチアソシエイト)
発行日/NO. 2020年3月  20-E-017
研究プロジェクト 直接投資および投資に伴う貿易に関する研究
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概要

企業の異質性を考慮した標準的な外国直接投資の理論モデルは、完全(100パーセント)子会社を想定している。しかしながら、現実には当該子会社資本の一部のみを出資しているジョイントベンチャー形態の外国直接投資は多く存在する。本稿は、標準的な理論モデルであるHelpman et al. (2004)を一部出資の外国直接投資を含む形に拡張し、出資比率などの出資形態と生産性の関係を理論的に明らかにし、検証可能な理論仮説を提唱する。日本の企業データを利用して同仮説を検証し、生産性の高い企業は外国直接投資における出資比率が高い傾向があること、また生産性の低い企業は、日本の商社に代表されるような卸・貿易業の企業や現地もしくは第三国企業とのジョイントベンチャーの形で外国直接投資を行う傾向にあることを明らかにした。

概要(英語)

The standard firm heterogeneity model of FDI considers the case of whole ownership of foreign affiliates. However, there exist many partially-owned foreign affiliates. This paper builds a model based on Helpman et al. (2004) to allow various ownership structures and posits some testable hypotheses on the relationship between productivity and ownership shares/structures. The empirical part corroborates these hypotheses, showing that high productivity firms have higher ownership share in their affiliates and lower productivity firms tend to opt for joint-ventures with wholesalers and/or local/3rd country partners.