プロジェクト概要
日本のイノベーションシステムは大企業中心の自前主義が特徴といわれてきたが、技術革新の進展やグローバル競争の激化などに伴って、外部連携をとりいれたオープンイノベーションの重要性が高まっている。ここでは、オープンイノベーションに対する取り組みが進んでいるといわれている米国企業との比較を行いながら、日本企業の実態と今後の課題について明らかにし、ネットワーク型のイノベーションシステムへの変革を促進するための政策的インプリケーションを取りまとめる。具体的には、企業レベルアンケート調査に基づく実証分析、日米における起業活動データを用いたベンチャー環境に関する分析、ビッグデータを用いたオープンイノベーションの事例研究やアンケート調査を行う。日本のイノベーションシステムは、関係特殊的なネットワークが特徴といえ、米国の市場メカニズムを通じたよりダイナミックな連携活動とは異なるが、日本型システムに即したオープンイノベーションのあり方について検討することを目標とする。
プロジェクト期間: 2015年4月 1日 〜 2017年3月31日
主要成果物
2017年度の成果
RIETIポリシー・ディスカッション・ペーパー
2016年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 17-E-056
"Measuring Science Intensity of Industry using Linked Dataset of Science, Technology and Industry" (IKEUCHI Kenta, MOTOHASHI Kazuyuki, TAMURA Ryuichi and TSUKADA Naotoshi) - 17-E-055
"Creative Destruction in the Era of Open Innovation: Empirical investigation into the relationship between patenting and survival of Japanese firms" (IKEUCHI Kenta and MOTOHASHI Kazuyuki) - 16-E-104
"Understanding External Technology Sourcing in New Product Development Projects: Bilateral vs. unilateral contracts" (KANI Masayo and MOTOHASHI Kazuyuki) - 16-E-102
"Absorptive Capacity and External Technology Sourcing: Empirical investigation of vertical and horizontal relationships in the research and development process" (FUJIKAWA Naoto and MOTOHASHI Kazuyuki)