プロジェクト概要
日本のイノベーションシステムは大企業中心の自前主義が特徴といわれてきたが、技術革新の進展やグローバル競争の激化などに伴って、外部連携をとりいれたオープンイノベーションの重要性が高まっている。しかしながら、欧米企業と比較して、日本企業のオープンイノベーションに対する取り組みは遅れているとも言われている。また、イノベーションに関する外部連携に関する形態は業種によっても異なる。たとえば医薬品産業においては必要な化合物の導入・導出を中心とする一方で、エレクトロニクス産業においては製品・事業領域の複雑化が進みエコシステムを形成していくことが重要になっている。更に、外部連携が活発に行われるネットワーク型のイノベーションシステムを構築するためには、産学連携の活性化や「死の谷」を埋めるベンチャー企業の育成も重要な問題である。ここでは、イノベーションに関する技術分野・業種別の特性を踏まえながら、米国などとの国際比較を通じて日本におけるオープンイノベーションの現状と課題を明らかにし、政策的インプリケーションを導出する。
プロジェクト期間: 2011年7月 4日 〜 2013年3月31日
主要成果物
2013年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
2012年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 12-E-042
"Determinants of Essential Intellectual Property Rights for Wireless Communications Standards: Manufacturing firms vs. non-manufacturing patentees" (Byeongwoo KANG and MOTOHASHI Kazuyuki) - 12-E-036
"Open Innovation and Firm's Survival: An empirical investigation by using a linked dataset of patent and enterprise census" (MOTOHASHI Kazuyuki) - 13-J-016
「起業活動と人的資本:RIETI起業家アンケート調査を用いた実証研究」 (馬場 遼太、元橋 一之)