プロジェクト概要
リーマンショック後の世界的景気後退は、GDP以上に深刻な世界貿易の落ち込み―Great Trade Collapse―を伴うものであり、日本は金融危機には巻き込まれなかったものの、輸出の急激な落ち込みにより極めて深刻な不況に陥った。本プロジェクトはGreat Trade Collapseの我が国への影響について、詳細なデータを用いてその経路・メカニズムを明らかにすると同時に、2000年代中盤の緩やかな景気回復期にグローバル化に伴って輸出依存を強め、またエネルギー価格を始めとする商品価格の世界的高騰に直面する中で、日本経済にどのような経済・産業構造の変化が発生していたかについて検討を行う。
プロジェクト期間: 2011年10月25日 〜 2014年9月30日
主要成果物
2014年度の成果
RIETIディスカッション・ペーパー
- 15-E-029
"Impact of Exchange Rate Shocks on Japanese Exports: Quantitative assessment using a structural VAR model" (IWAISAKO Tokuo and NAKATA Hayato) - 15-E-028
"Oil Price, Exchange Rate Shock, and the Japanese Economy" (IWAISAKO Tokuo and NAKATA Hayato) - 14-J-053
「世界金融危機時における輸出急減と金融ショックの関係:『企業活動基本調査』を用いた実証分析」 (内野 泰助) - 14-J-051
「為替レートが日本の輸出に与える影響の数量的評価:構造VARによる検証」 (祝迫 得夫、中田 勇人) - 14-J-050
「原油価格,為替レートショックと日本経済」 (祝迫 得夫、中田 勇人)